「片付けたいけど、お金がない…」
そんな悩みを抱えながら、部屋がゴミで埋もれていく現実に苦しんでいませんか?
ゴミ屋敷の片付けには多額の費用がかかると思われがちですが、実は工夫次第でコストを大幅に抑えることも可能です。
この記事では、できるだけお金をかけずにゴミ屋敷を片付けるための具体的な方法や、少ない予算で業者に依頼する際のポイントについて詳しく解説します。
今すぐにでも部屋を片付けたい、ゴミ屋敷をどうにかしたいと思っている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
ゴミ屋敷を放置してはいけない!
ゴミ屋敷を放置すると健康や安全だけでなく人間関係にも深刻な影響を及ぼすことがあります。
害虫の発生や悪臭、ホコリやカビによる体調不良だけでなく、火災のリスクも高まり危険です。
また、近隣住民とのトラブルや孤立の原因にもなりかねません。
散らかった空間は心の状態にも影響を与え、うつや不安の原因になるということも明らかになっています。
片付けが難しい状況でも、放置せず早めに対処することが大切です。
ゴミ屋敷がもたらすリスクとは
ゴミ屋敷をそのまま放置してしまうと、さまざまなリスクが発生します。
ここでは、具体的にどのようなリスクがあるのかを解説します。
- 健康被害のリスク
- 火災のリスク
- 近隣トラブルのリスク
- 精神的な影響
健康被害のリスク
ゴミが蓄積すると、ダニ・ゴキブリ・ハエ・ネズミなどの害虫・害獣が発生しやすくなります。
これらはアレルギーや感染症の原因になることがあり、特に小さなお子さんや高齢者がいる家庭では深刻な健康被害につながることも少なくありません。
また、カビやホコリがたまりやすくなるため、喘息やアトピーなどの症状を悪化させることもあります。
火災のリスク
衣類や紙類、ダンボールといった燃えやすいものが床に積もった状態では、火災が発生した際に一気に燃え広がる危険があります。
また、コンセント周辺にホコリがたまることで起きる「トラッキング火災」にも注意が必要です。
さらに、ゴミ屋敷は通路が確保されていないことが多く、火災時の逃げ遅れによって命を落としてしまうケースもあります。
近隣トラブルのリスク
悪臭や虫の発生、ゴミのはみ出しなどは近隣住民とのトラブルのもとになることがあります。
「家の前を通ると異臭がする」「虫がベランダに来るようになった」といった苦情が寄せられ、最悪の場合は自治体や管理会社から退去命令を受けることもあります。
また、ゴミが原因で人間関係が悪化し、孤立が深まるといったケースも少なくありません。
精神的な影響
散らかった部屋にいると、自然と気分が落ち込み、自信を失ってしまうことがあります。
また、片付けられない自分のことを責めてしまう人も多いです。
このような状態が続くと、うつや不安障害などの精神的な不調を引き起こす可能性も高まります。
自分自身のモチベーションを維持するためにも部屋を美しく保つことは大切です。
ゴミ屋敷の片付け費用相場とは
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する場合、「一体いくらかかるのか?」と不安に思う方も多いでしょう。
実際の費用は部屋の広さやゴミの量、作業内容によって大きく異なります。
ここでは、目安となる費用相場を具体的に解説します。
【部屋の広さ別】費用の目安
片付け費用は一般的に、部屋の広さに比例して高くなります。
以下は作業スタッフ2名~4名程度が対応する場合のおおよその相場です。
間取り | 費用の目安 |
---|---|
1R・1K | 1万円〜 |
1LDK〜2DK | 4万円〜 |
2LDK〜3DK | 10万円〜 |
3LDK以上 | 13万円〜 |
ただし、ゴミの量や種類(家電・粗大ゴミ・生ゴミなど)、作業の内容、作業の難易度(建物の構造・階段の有無)などにより、費用は大きく異なります。
【ゴミの量・状態】によって費用は変わる
同じ広さの部屋でも、ゴミの状態によって費用が変わります。
例えば、少し散らかっている程度であれば安く済む可能性がありますが、天井までゴミが積まれていたり、悪臭・害虫・液体があったりするなど衛生状態が悪い場合は、特殊清掃や防虫処理の費用が追加されます。
状態 | 費用の目安 |
---|---|
軽度(床がまだ見える程度) | 1万円〜 |
中度(ゴミが多く通路がふさがれている) | 6万円〜 |
重度(床が見えない、腐敗物や害虫が多い) | 10万円以上 |
また、遺品整理や孤独死の現場などでは、専門性の高い作業が必要となり、数十万円以上の追加費用が発生するケースもあります。
費用内訳
片付け業者の料金には、一般的に以下の内容が含まれています。
- 人件費
- ゴミの分別・袋詰め・搬出
- 運搬費
- 処分場での廃棄費用
- 簡易清掃(掃き掃除・除菌など)
業者によっては「清掃オプション」「消臭・消毒」などが追加となる可能性があるので、見積もりの内訳をしっかり確認することが大切です。
できるだけ安い費用で業者に依頼する方法
ゴミ屋敷の片付けには、状況によって数万~数十万円の費用がかかることがあります。
しかし、工夫次第でその費用を大きく抑えることも可能です。
ここでは、できるだけお金をかけずに片付けを進めるための具体的な方法を紹介します。
- 自力でできる範囲を増やす
- リサイクル・リユースを活用する
- 部分的に業者に依頼する
- 複数業者で相見積もりを取る
- 割引制度・支払い方法を確認する
自力でできる範囲を増やす
業者に全ての作業を任せるのではなく、できるところまで自分で行うことが最大の節約ポイントです。
具体的には以下のようなことをしてみましょう。
- ゴミの分別(可燃・不燃・資源など)
- 袋詰め(市区町村の指定ごみ袋を使用)
- 粗大ごみなどの処分
特にゴミの分別に時間がかかるので、分別が済んでいると、業者の作業時間が短縮されて、結果的に見積もり費用が下がる傾向にあります。
リサイクル・リユースを利用する
片付けている中で出てくる「まだ使えるもの」は、捨てるのではなく売却するか人に譲るなどして費用を抑えるのもおすすめです。
以下のような方法で売却や譲渡を検討してみましょう。
- フリマアプリ
- リサイクルショップや古本屋
- ジモティーなどの譲渡掲示板
- 家族や友人に譲る
これらを活用することで、収入を得ながら部屋を整理できます。
また、買い取り対応している片付け業者に依頼すれば、作業費用から差し引いてくれることもあるので、使わなくなった家電や家具など「まだ使えるもの」が多い人は買い取りしてくれる業者に依頼しましょう。
部分的に業者に依頼する
費用を抑えるには、全部任せるよりも必要な部分だけ依頼するのが効果的です。
以下のような依頼方法を検討してみてはいかがでしょうか。
- 自分では運べない家具や家電の処分だけ依頼
- ゴミの回収だけ依頼
- 清掃や消臭などの特殊作業のみ依頼
例えば、自分でゴミを分別して袋に入れて玄関前まで運んでおけば、業者は搬出・処分のみの作業となるため、大幅に費用を節約できます。
このように、部分的な作業のみを依頼すれば費用を抑えることが可能です。
複数業者で相見積もりを取る
片付け業者によって料金設定は大きく異なります。
同じ部屋・同じ状況でも、見積もり金額に数万円以上の差が出ることも珍しくありません。少なくとも3社以上から見積もりを取って、見積もり内容や作業内容を比較しましょう。
最近は、LINEやWebから写真を送るだけで簡単に見積もりを出してくれる業者もあるため、積極的に活用してみましょう。
割引制度・支払い方法を確認する
片付け業者の中には、以下のような割引制度や支払いサポートを導入しているところもあります。
- 平日割引・早朝割引
- モニター割引
- SNSフォローやレビュー投稿による値引き
- 分割払いや後払いへの対応
一括支払いをするのがしんどいという方は分割払いを利用するのもおすすめです。
見積もりの際に「支払い方法」や「割引制度の有無」を必ず確認しておきましょう。
中には生活保護や高齢者の方に対して割引を行っている業者もあります。
ゴミ屋敷の片付けにかかる費用は、少しの工夫と事前の準備で大きく変わります。
無理なく、自分の生活状況に合った形で進めていくことで、精神的・金銭的な負担を軽減できます。
信頼できる業者選びのポイント
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する際に費用だけを見て選ぶ人がいますが、それは非常に危険です。
残念ながら片付け業者の中には悪徳業者も含まれています。
そこで、ここでは安心して作業を任せられる業者選びのポイントを紹介します。
- 見積もりが丁寧な業者を選ぶ
- 実績や口コミを確認する
- 対応が丁寧な業者を選ぶ
見積もりが丁寧な業者を選ぶ
まず大切なのは、見積もりが分かりやすく丁寧に書かれているかどうかです。
信頼できる業者は見積もり時にしっかりと現場の状態を把握して、細かな費用を示してくれます。
逆に、ざっくりした金額だけを伝えて作業内容も明らかにしない業者には注意が必要です。
見積書では以下の内容が記載されているかを確認しましょう。
- 作業内容の詳細(分別・搬出・清掃など)
- 作業員数
- 作業時間
- 車両の台数や大きさ
- ゴミの処分方法
- 追加料金の可能性
上のような内容が細かく記載されている業者を選ぶと、安心して作業を任せることができます。
実績や口コミを確認する
片付け業者を選ぶ際には、これまでの実績や実際に利用した方の口コミを確認しましょう。
実績を確認するには公式サイトに掲載されている実績数と作業事例を確認するのがおすすめです。
また、口コミは公式サイトや評価サイトの掲示板やSNSで確認してみましょう。
評価サイトでは星の数だけで判断せず、レビューの内容を参考にすると信頼性の高い情報を得られます。
対応が丁寧な業者を選ぶ
最初の問い合わせ時や見積もり時の対応で業者が丁寧かどうかを確認できます。
例えば電話やメール、LINEでのお問い合わせ時に、こちらの不安や疑問に丁寧に答えてくれるかは大切なポイントです。
少しでも強引さや不安をあおるような表現が合った場合は、悪徳業者の可能性もあるので注意しましょう。
業者に依頼するお金がない時はどうする?
ゴミ屋敷を片付けたいけど業者に頼むお金がない、というお悩みを抱えている方は少なくありません。
そこで、ここではお金をかけずにゴミ屋敷を片付ける方法をいくつか紹介します。
- 自分で片付ける
- 親戚や友人に協力してもらう
- 自治体の補助が受けられる場合もある
自分で片付ける
一番コストを抑えつつ片付けを進める方法は自分で片付けることです。
自分で片付けるということにハードルを感じてしまう人は多いですが、その場合はいきなり全てを片付けようとしないことがポイントです。
今日は玄関だけ、キッチンだけというように場所を区切って、少しずつ進めていきましょう。
親戚や友人に協力してもらう
片付けが苦手でどうしても一人では無理という方は、親戚や家族、友人に協力してもらうのもおすすめです。
自分だけではできないことでも、誰かと一緒に取り組むとスムーズに進められることがあります。
頼むときには今の部屋の状況を詳しく伝えて相談してみましょう。
作業後にはしっかりと感謝の言葉を伝えたり、何か差し入れをしたりするのも大切です。
自治体の補助が受けられる場合もある
一部の自治体では高齢者や障害者などを対象にゴミ処分や清掃の支援制度を設けているところがあります。
支援制度の内容な地域によって異なるため、まずはお住いの自治体に相談してみましょう。
例えば、以下のようなサービスを受けられることがあります。
- ゴミ収集や粗大ごみの処分費用の補助
- ボランティア派遣
- 片付け・清掃に関する助成
- 家屋整理支援
どうしても自力で作業できないという方は、行政の力を借りるのもおすすめです。
ゴミ屋敷を自分で片付ける際のポイント
お金をかけずにゴミ屋敷を片付ける方法の一つが自分で片付けるということです。
ただし、ゴミ屋敷化してしまった部屋をやみくもに掃除してもなかなか作業が進みません。
そこで、ここでは自力で片付けを始める際に抑えておきたいポイントを紹介します。
- 入口から片付ける
- 一部屋ずつ片付ける
- 一日で全て終わらそうとしない
入口から片付ける
最初に玄関などの入り口周りから片付け始めましょう。
入口が美しくなると出入りがしやすくなり、ゴミや物の運び出しや移動が楽になります。
また、玄関が片付くことで片付けに対してのモチベーションも上がります。
まずは玄関に溜まったゴミを袋にまとめて、必要な物と不必要な物を分けましょう。
一部屋ずつ片付ける
部屋がたくさんある場合は一部屋ずつ順番に片付けることが大切です。
いくつもの部屋を一気に片付けようとすると、どの部屋も中途半端になり作業が進んでいる実感も得られません。
まずは寝室から、次はリビング、というように順番を決めて一部屋ずつ片付けましょう。
一日で全部終わらそうとしない
ゴミ屋敷の片付けは思って以上に時間や体力が必要です。
一気に一日で終わらせようとすると疲れてしまって、次に片付けるのが嫌になってしまいます。
特に一人で片付ける場合は、一日で終わらすのは難しいので、何日かに分けて片付けるスケジュールを組みましょう。
こんな人は片付け業者に依頼するのがおすすめ
お金をかけずにゴミ屋敷を片付けるには自力で片付けるのが理想的ですが、現実には難しいという話もよく耳にします。
そんな時に頼りになるのが片付け業者です。
ここでは、片付け業者に依頼をおすすめしたい人の特徴を紹介します。
- 体力的・精神的に片付けが難しい人
- ゴミの量が多すぎる人
- 仕事や育児で忙しい人
- 周囲に手伝ってくれる人がいない人
体力的・精神的に片付けが難しい人
高齢者や体や心に不調を抱えている方にとってゴミ屋敷の片付けは大きな負担になります。
自分で片付けたいと思っても体が動かない、気力がわかないという方は無理せず業者に依頼するのが安心です。
片付け業者はプロなので、すばやく効率的に部屋を片付け、自分ではできない作業も行ってくれます。
健康的な悪影響を避け、心身の負担を避けるためにも業者に依頼するのがおすすめです。
ゴミの量が多すぎる人
足の踏み場がない、家の中を歩くのも難しい、ゴミが積みあがっているといったレベルまで進んでしまっている人は、自力でも片付けは難しいです。
時間も体力が必要なだけでなく、害虫駆除や悪臭除去などの特殊な清掃が必要になる場合があります。
一人で作業をすると転倒によるケガや事故の可能性もあるので、無理せず業者に依頼しましょう。
仕事や育児で忙しい人
片付けたいという気持ちはあるけど忙しくて暇がないという人も少なくありません。
仕事や家事、育児に追われている人は、片付けのためにまとまった時間を取るのが難しいです。
この状況を放置すると、さらにゴミ屋敷化が進んでしまう可能性があります。
片付け業者であれば1日程度で作業を終えることも可能なので、忙しい人は無理せず業者に依頼するのがおすすめです。
周囲に手伝ってくれる人がいない人
ゴミ屋敷で暮らす人の中には、家族や友人に手伝いを頼めない人や恥ずかしくてゴミ屋敷であることを隠している人もいます。
プロの業者であればプライバシーを守りながら作業を行ってくれるため、安心して任せることが可能です。
人に恥ずかしくて相談できない人こそ一度片付け業者に相談してみましょう。
確かに業者に片付けを依頼するとコストがかかります。
しかし、一人でする時間、体力、気力のバランスを考えると業者に依頼するのが一番効率的であることも多いです。
必要な時は一人で抱え込まずにプロの手を借りましょう。
再びゴミ屋敷化しないための工夫
せっかく片付けが終わっても油断するとまた元の状態に戻ってしまうことがあります。
再びゴミ屋敷にならないためにはきれいな状態を維持することが大切です。
そこで、ここではゴミ屋敷を再発させないための具体的な方法を紹介します。
- 毎日少しずつ片付ける
- ゴミを捨てる
- 物を増やさない
毎日少しずつ片付ける
ゴミ屋敷化しないためには毎日10分だけでも片付けをするのがおすすめです。
今日はトイレだけ、今日はキッチンだけというように場所を決めて、毎日少しずつ片付けましょう。
毎日少しずつ片付けることで、片付けが習慣化してストレスなく美しい状態を維持できます。
ゴミ捨てをする
ゴミ屋敷化する人の中には、ゴミの捨て方が分からない人やゴミ捨てのタイミングが分からないという人がいます。
まずは、自治体のゴミ出しルールを確認して、収集日や分別方法を調べましょう。
特にゴミの量が多い燃えるごみの日を忘れないようにすることが大切です。
いつでもゴミが捨てられるようにゴミ袋をストックしておくことも大切です。
物を増やさない
ゴミ屋敷になりやすい人の多くは物を捨てるのが苦手、すぐに物を買ってしまうという慶応があります。
ゴミ屋敷化の再発を防ぐためにはまず物を増やさないという意識を持つことが大切です。
買い物をする前に「本当に必要か?」「買った場合はどこに収納するか?」を考えてから購入しましょう。
プロの片付け業者は頼れる存在
片付け業者=お金がかかるというイメージを持たれる方は多いでしょう。
しかし、最近は分割払いや補助制度の対応している業者も増えています。
また、買い取りサービス付きで実質負担額を減らせる業者もあります。
専門業者に依頼すれば短時間で効率的に片付けが進むので、時間を節約するという意味でも頼ってみるのをおすすめします。
見積もりだけ取ってみるつもりで、一度相談してみるのもおすすめです。
まとめ
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼すると高額な費用がかかるイメージがありますが、実際は工夫次第で節約しながら業者に依頼することが可能です。
できる範囲は自力で片付ける、自治体や福祉の支援を受ける、友人や家族の手を借りるなど、工夫次第で費用を大きく抑えることができます。
また、片付け業者の中には買い取りサービスを行っており、実質負担料を軽減できる場合もあります。
ご自身に合った方法でゴミ屋敷をきれいに片付けていきましょう。