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ゴミ屋敷片付け

ゴミ屋敷住人はトイレはどうしている?汚部屋化しないためのポイントとは

ゴミ屋敷住人はトイレはどうしている?汚部屋化しないためのポイントとは

ゴミ屋敷に暮らしている住人の中には、トイレすら使えない状態に陥っている方がいます。

足の踏み場もなく、限られたスペースのみで生活する方は、トイレをどうしているのでしょうか?

この記事では、ゴミ屋敷住人のトイレ問題と住まいを汚部屋にしないポイントについてご紹介します。

ゴミ屋敷をなんとかしたい・改善したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ゴミ屋敷の住人の代表的な生活パターン

ゴミ屋敷の住人は、以下の2パターンの生活を送っている方が多いようです。

最低限のスペースは確保して生活している

自分が生活する最低限のスペースを確保している方は、テレビ周りだけ・テレビ周りとトイレだけなど生活可能な環境を維持しつつ、その他の部分はゴミだらけになっている状態です。

家全体にゴミが溢れてゴミの中で暮らしている

家全体にゴミが溢れ、ゴミと一緒に暮らしている状態です。

ゴミの中には、普段使うバッグや衣類が混ざっており、本人は不便を感じていないケースが多いです。

そもそも家がゴミ屋敷になってしまう理由

そもそも家がゴミ屋敷になってしまう理由

そもそも、なぜ家がゴミ屋敷になってしまうのでしょうか?

ゴミ屋敷ができる理由について説明します。

精神疾患・認知症

うつ病・総合失調症などの精神疾患や認知症などの病気により、ゴミを捨てられない・異常な状態を改善できないことがあります。

このような病気は遺伝的な原因だけでなく、過度なストレスによって発症するケースも多いため、誰にでも起こり得ると言えるでしょう。

心理的・性格的な問題

心理的・性格的な問題でゴミが溢れてしまう代表的な事例には、以下のケースがあります。

  • 片付けが嫌い
  • 完璧主義で汚れた状態を一度に綺麗にしたいと考えている
  • 物を捨てるのはかわいそうだと感じている
  • 常に大量の予備がないと不安
  • 買い物でストレスを発散している
  • 汚れたものに触れたくない

このような思考が病的になると、部屋がどんどん散らかってしまうのです。

生活リズムの乱れ

夜勤の方はゴミを捨てるタイミングを逃し、自宅にゴミが溢れてしまいやすくなります。

多くの地方自治体では、基本的にゴミ出しは決められた曜日・時間にしかできません。

勤務時間が不規則・昼夜逆転生活では、ゴミ捨てのハードルが高くなるのです。

【参考】日本における社会的孤立の動向と課題・論点(厚生労働省)

トイレが使えない状態のゴミ屋敷住人はトイレをどうしているのか

トイレが使えない状態のゴミ屋敷住人はトイレをどうしているのか

ゴミ屋敷に暮らしている方でも、トイレは使える状態であるケース・トイレが汚れ過ぎまたは故障で使えないケースがあります。

また、ゴミに埋もれてトイレまで辿り着けない方もいるのです。

トイレが使えない状態のゴミ屋敷住人は、次のような方法で排泄しています。

ペットボトル・袋などに排泄する

トイレが使えない状態に陥った方は、ペットボトルや袋などの容器に排泄してしまうケースが多いです。

尿が入ったペットボトルも捨てず、住宅内に溜め込まれます。

尿入りのペットボトルは「尿ぺ」「ションぺ」「ションペット」と呼ばれます。

キッチン・お風呂場で排泄する

トイレは使えないけれど、キッチンやお風呂場の排水口は利用できる場合、キッチンシンクやお風呂場で排泄する方もいます。

排泄後は水で流すため、「汚くない」と考えている方が多いようです。

近隣にあるコンビニやスーパーに排泄しに行く

ゴミ屋敷住人の中でも外出が可能な方は、自宅の近隣にあるコンビニ・スーパーのトイレを使うケースがあります。

他の排泄方法と比較して衛生的ではありますが、店舗からトイレのみの利用を禁止される・身だしなみの問題で出禁になる方もいるようです。

女性の場合は生理用品も放置してしまうケースが多い

ゴミ屋敷に暮らす女性の中は、使用済みの生理用品を放置したり溜め込んだりする傾向があります。

使った生理用品をそのまま放置すれば、すぐに異臭が発生するでしょう。

ペットボトルや袋に排泄をする危険性

ペットボトルや袋に排泄をする危険性

トイレを使えない状態でペットボトルや袋に排泄をしている方は、排泄物が入った容器も室内に溜め込みます。

ペットボトルや袋に排泄する行為は、不衛生なだけでなく次のような危険性がある事実を知っておいてください。

蓋をしても異臭を放つ

ペットボトルはきちんと蓋が閉まるように感じますが、尿の刺激臭はペットボトルに蓋をしても異臭を放ちます。

また、漏れやこぼれがあれば、室内中が臭うようになるでしょう。

ひどくなると、その異臭が部屋の外にも漏れ出します。

ペットボトル内の尿が発酵して爆発する

ペットボトルに入っていた飲み物と尿が混ざって発酵し、二酸化炭素が発生するケースがあります。

ペットボトル内に充満した二酸化炭素は、一定用量を超えると爆発して尿と異臭と共に部屋中に飛び散ります。

なぜゴミ屋敷住人はペットボトルや袋に排泄してしまうのか

なぜゴミ屋敷住人はペットボトルや袋に排泄してしまうのか

一般的な考えでは、「ゴミのせいでトイレが使えないからペットボトルや袋に排泄する」ことは異常な行為です。

しかし、ゴミ屋敷の住人はなぜそのような判断をしてしまうのでしょうか?

セルフネグレクトに陥っている

セルフネグレクトとは文字通り「自分で自分の世話をすることをやめた状態」です。

自分の評価のみでなく、健康・倫理・信念も全て捨てて諦めてしまうため、自分の身だしなみを整えることや健康を維持することができなくなります。

その結果、「トイレに行く」という気力すら失われ、近くにあるもので排泄を済ませてしまうのです。

トイレに行くことすら面倒になっている

ゴミ屋敷住人が家を散らかしてしまう理由には、さまざまなものがありますが、大半の人は「面倒くさがり」です。

なんでも後回しにする傾向があり、ゴミ捨ても後回しにした結果がゴミ屋敷だと考えてください。

徐々にその問題が悪化すると、排尿行為すら面倒になってしまうのです。

物理的にトイレに入れない状態になっている

ゴミが溢れた結果、トイレまでの道のりがゴミで閉ざされてしまう方もいます。

中には、トイレの便器の中までゴミが詰め込まれているケースも少なくありません。

また、トイレまで辿り着ける状態であったとしても、夜間にゴミの間を移動することに恐怖を感じてトイレをペットボトルで済ませるケースも多いです。

背徳感が病みつきになっている

ゴミ屋敷住人の中には、ペットボトルに排尿をしたことで得た背徳感に病みつきになってしまう方もいます。

部屋自体には問題がない状態で、尿入りのペットボトルのみが室内に散らばっているケースもあるのです。

ゴミ屋敷に暮らすリスク

ゴミ屋敷に暮らすリスク

ゴミ屋敷での生活は、次のような問題と隣り合わせだと考えてください。

自分自身はもちろん、家族や親族がゴミ屋敷で生活しているという方は、可能な限り早く改善策を考えましょう。

火災が発生する危険性がある

ゴミ屋敷には大量に引火しやすいゴミがあり、わずかな火種でもすぐに燃え広がってしまいます。

また、ゴミ屋敷では適切な清掃が行われないため、コンセントに溜まった埃やネズミなどの害獣がコードをかじって火災が起こるケースも多いです。

ゴミ屋敷は燃えやすいことから、一軒のみでなく周いの住居も巻き込んだ大火災になるリスクが存在します。

病気や怪我をする恐れがある

ゴミ屋敷では埃・カビなどが増えて、呼吸器・皮膚・内臓・目などの疾患にかかりやすくなります。

また、ゴミ屋敷の住人の多くはカップラーメンなどのインスタント食品に頼った生活を送るため、成人病を患うリスクも高いです。

ゴミの倒壊や転倒が原因で怪我をする可能性もあるでしょう。

住まいが劣化する

積まれたゴミのせいで家の掃除ができない状態が続くと、住宅の劣化が激しくなります。

例えば、シロアリが繁殖して家の構造部を傷つければ、住宅の強度が下がります。

虫・ネズミが繁殖する

ゴミ屋敷にあるゴミの中には、食べ残しなどの生物が含まれるケースが多いです。

食べ物が放置されていれば、ゴキブリ・シロアリなどの害虫や、ネズミが大量発生する可能性があります。

さらにこのような虫や生き物は病原菌を持っていることから、何らかの感染症にかかるリスクも上がるでしょう。

ご近所トラブルにつながる

ゴミが外まで溢れていない状態でも、臭いの問題・火災の危険性・害虫やネズミの問題は近隣住人にとって大きなリスクになるでしょう。

しかし、ご近所からクレームが集まってもゴミ屋敷の問題を解決できないケースが多いです。

児童虐待になる

ゴミ屋敷住人に子供がいる場合、ゴミ屋敷で子供を生活させること自体が児童虐待にあたる可能性があります。

不衛生かつ健全ではない環境で子供が暮らせば、精神的な問題を起こすリスクが上がるのです。

また、ゴミ屋敷住人の中でも精神疾患を抱えた親は、子供の世話ができない・家庭内暴力を起こしてしまう事例が多いです。

ゴミ屋敷のトイレを掃除する手順

ゴミ屋敷のトイレを掃除する手順

ゴミ屋敷のトイレを掃除する時には、次の手順で作業を進めていきます。

自力でトイレを綺麗にしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1.トイレ掃除の下準備をする

ゴミ屋敷のトイレ掃除を始める前には、長袖長ズボンを着用して、ゴム手袋・マスクさらに可能であればゴーグルも用意してください。

トイレを換気する目的で、窓がある場合は窓を開ける・換気扇があればつけることからスタートします。

2.散乱したゴミを分別・撤去する

トイレの周辺やトイレ内部に散乱したゴミを分別・撤去していきます。

トイレへの出入りが問題ない状態になり、トイレ内のゴミを全て撤去したら、トイレ掃除に移ります。

3.便器を清掃する

便器内に異物が入っている場合は、トングなどを活用して取り出してください。

トイレの汚れの原因は、大きく分けて水垢・尿石汚れ・埃による黒ずみです。

このような汚れは、長期間トイレを掃除しないことで蓄積され、落としにくくなります。

以下のような対応で、トイレ掃除を進めましょう。

尿石酸性洗剤をかけて30分程度放置した後にプラスチックカードなどで擦り落とす
水垢酸性洗剤をかけて30分程度放置した後にトイレブラシで擦り取る
黒ずみ研磨剤入りクレンザーを垂らして1時間程度放置しトイレブラシで擦り取る

4.床と壁の汚れを掃除する

トイレの汚れは便器のみでなく、床や壁にも蓄積しています。

排泄物の臭いに効果的な重曹で重曹水を作り、床や壁を拭きあげましょう。

ただし、トイレの中に置かれていたゴミから油などが滲み出ている場合には、中性洗剤を使う必要があります。

この際に、酸性洗剤と塩素系の洗剤を混ぜると有毒ガスが発生するため、洗剤選びには注意してください。

5.消臭・換気をする

トイレ掃除が終わった後は、長時間換気を継続してトイレの空気を入れ替えます。

消臭スプレーや活性炭などの消臭グッズを活用しても良いでしょう。

掃除に使用した清掃器具は洗浄し、手洗い・着替え・うがいをして清潔を保ってください。

ゴミ屋敷のトイレ掃除はプロに任せた方が良い理由

ゴミ屋敷のトイレ掃除はプロに任せた方が良い理由

ゴミ屋敷のトイレは、素人では手に負えない状態になっているケースが多いです。

自分ではどうしようもないトイレ掃除は、プロに依頼してきれいにしてもらいましょう。

ゴミ屋敷のトイレ掃除をプロに任せるメリットには、次のようなものがあります。

トイレ清掃と修理を同時に任せられる

ゴミ屋敷のトイレ掃除を請け負っている業者では、トイレの清掃のみでなく修理も依頼できるケースが多いです。

特に長年使われていなかったトイレやゴミに埋もれていたトイレは故障している可能性が高いため、プロに依頼した方が良いでしょう。

必要であれば、便器の交換やトイレの詰まりの改善まで任せられます。

また、プロの業者が使用する専用機材を活用すれば、頑固な汚れも効率良くきれいに取り除けるのです。

悪臭・害虫対策も依頼できる

ゴミ屋敷のトイレは、悪臭・害虫の問題を抱えているケースが多いです。

プロの業者は専用の脱臭機や害虫駆除スキルを持っていることから、一般の方では太刀打ちできない状態のトイレの問題も解決可能です。

必要な場合は、トイレ内の汚染箇所の消毒も頼めます。

自分では掃除が難しいケースが多い

多くのゴミ屋敷住人は、掃除が苦手・自分で動くことが苦手です。

そのため、やる気を出してトイレ掃除に取り掛かる行為自体のハードルが高いと言えるでしょう。

やる気が出ない・やる気が失せたという理由でトイレ掃除を後回しにすれば、状況がさらに悪くなります。

ゴミ屋敷の片付け+トイレ掃除を依頼した時の費用相場

ゴミ屋敷の片付け+トイレ掃除を依頼した時の費用相場

ゴミ屋敷の片付けやトイレ掃除を専門業者に依頼した場合には、依頼の範囲・状態・必要な修繕により費用が異なります。

ここでは、ゴミ屋敷の片付け・トイレ掃除に必要な費用相場をまとめました。

費用はケースバイケースであるため、参考としてご覧ください。

内容費用相場
一般的なトイレ掃除1万円〜3万円
ゴミ屋敷の片付け+トイレ掃除5万円〜10万円
害虫駆除や特殊清掃追加で3万円〜5万円
トイレの配管の詰まり修理1万円〜1.5万円
タンク内部交換1万円〜3万円
便器交換3万円〜5万円

ゴミ屋敷の状態が悪い・清掃範囲が広い場合は、20万円以上の費用がかかる場合もあるでしょう。

家を汚部屋にしないための方法

家をゴミ屋敷にしないためには、普段から次のような取り組みを心掛けるべきです。

ゴミが増えるほど改善が難しくなるため、部屋が散らかりやすい方は以下のポイントを意識してください。

生活習慣を整える

生活習慣の問題でゴミが捨てられない方は、生活習慣を変えてください。

昼夜逆転生活をやめる・夜間メインの仕事を転職するなどの思い切った取り組みにより、ゴミを捨てることのハードルを下げるべきです。

転職は大きな決断ですが、健康で健全な生活を維持するための優先事項を決めましょう。

精神を整える

精神的な問題で部屋を片付けられない方は、自分の心と向き合い前向きに過ごせる方法を探すべきです。

自分にぴったりのストレス解消方法を見つける・自分が抱えているストレスの原因を取り除くなどの方法で、穏やかに過ごせるようになると良いでしょう。

一人暮らしが辛いのであれば、家族や友人と暮らす・シェアハウスで暮らすという手もあります。

意識的に窓を開ける

ゴミ屋敷住人は窓やカーテンを閉め切り、隠れるように暮らす方が多いです。

その結果、日光を浴びる機会が減って、ホルモンバランス・メンタルヘルスに悪い影響が出るリスクが高まります。

また、窓を開けることで室内が換気されれば、後ろ向きな気持ちも和らぐでしょう。

片付け業者に依頼する

すでにゴミで溢れている状態のゴミ屋敷を、少しずつ改善していくことは難しいものです。

一度片付け業者にゴミ屋敷の片付けを依頼して、一から始めるのも良いでしょう。

散らかった部屋を人に片付けてもらうことを「恥ずかしい」と感じる方もいますが、業者はプロであり短時間で効率良く作業を進めてくれます。

片付け業者に部屋をきれいにしてもらった後は、その状態を維持できるようにすれば良いのです。

まとめ

ゴミ屋敷の住人の中でもトイレが使えない状態に陥っている方は、深刻な問題を抱えていると考えるべきです。

ペットボトルや袋に排泄する行為を続けていると、自分の健康を維持できなくなってしまいます。

この記事を参考に、ゴミ屋敷の問題を解決できるようにしましょう。

ゴミ屋敷の人はトイレはどうしていますか?

ゴミ屋敷の規模感にもよりますが、トイレが使えなくなっている場合で、男性だとペットボトルなどの容器に用を足されていることが多いです。

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この記事の監修者

ゴミ屋敷専門業者片付けコミットの代表

片付けコミット 代表取締役

土居 将人

元々リフォーム関係(職人)を10年経験し、その後訪問買取業に従事し、ゴミ屋敷や不要品の課題やお悩みを目の当たりし、何とかしたいという想いで、独立し延べ10,000部屋以上の片付けや清掃の携わってきた。

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