「部屋を片付けたいけれど、自分ではどうにもならない…」
そんな悩みを抱える方が増えています。
特にワンルームのゴミ屋敷化は、生活スペースが限られているぶん悪化しやすく、心身の負担も大きくなりがちです。
いざ片付けようと思っても、費用はいくらかかるのか、信頼できる業者の見分け方が分からないといった不安を感じる人も多いでしょう。
そこで、この記事では、ワンルームのゴミ屋敷の片付けにかかる費用の相場や後悔しないための業者選びのポイントについて詳しく解説します。
目次
ワンルームはゴミ屋敷になりやすいって本当?
実はワンルームはゴミ屋敷になりやすいというのは本当です。
スペースが狭いのに収納が少ないので、物の量が少し増えるだけで一気に部屋がごちゃごちゃになってしまいます。
また、一人暮らしであれば、誰にも部屋を見られないことが多いので、片付けを後回しにしがちです。
手が付けられないほどの汚部屋にならないためには、こまめな片付けが大切です。
ワンルームがゴミ屋敷になりやすい理由
一人暮らしに人気のワンルームですが、気を付けないとすぐに「ゴミ屋敷化」してしまう危険があります。
ここでは、なぜワンルームはゴミ屋敷になりやすいのか、その主な理由を分かりやすく解説します。
部屋に仕切りがないことが多い
ワンルームは一つの空間に生活の全てが詰まっているため、リビング・寝室などのように生活エリアが明確に分かれていません。
そのため、一つの部屋に生活に必要な全ての物が置かれて、ごちゃついた印象になりがちです。
部屋に仕切りがない分、自分で整理整頓を行って片付けができる構造づくりをすることが重要です。
収納スペースが少ない
ワンルームの面積は限られているためどうしても収納スペースが少なくなってしまいます。
そのため、洋服や日用品など物が増えてくると、収納スペースに収まりきらず物があふれてしまうことが少なくありません。
物が増えると床や棚の上に積み上げる人が多く、それが習慣化してゴミ屋敷に繋がるケースも多いです。
部屋の物が増えることが多い
一人暮らしでも長年生活していると自然と物が増えていきます。
しかも一人暮らしをしている人の多くが忙しい生活をしているので、部屋の掃除をする余裕がないことも多いです。
少しでも時間を見つけて定期的な見直しや整理していきましょう。
ワンルームのゴミ屋敷の片付けを業者に依頼した際の費用
片付け業者に片付けを依頼したいけれど、いくらかかるのか不安で踏み出せないという人も少なくありません。
そこで、ここでは片付け業者に片付けを依頼した際にかかる費用相場を項目別に紹介します。
基本料金(作業代):1万円〜5万円
基本料金には、作業員の人件費、搬出作業、分別作業などが含まれています。
この費用はゴミの量や部屋の広さによって変動する業者が多いです。
ゴミの処分費:1万円〜3万円程度(ゴミの量による)
可燃、不燃、粗大ゴミなどの処分費用です。
ゴミの量が多くなるほど費用が高くなります。
車両費(トラック代):1台あたり1万円〜2万円
軽トラックまたは2トントラックの使用が一般的です。
ゴミの量によっては複数台になる場合もあります。
オプション作業費:5千円〜
汚れがひどい場合の簡易清掃・消臭・害虫駆除が必要な場合にオプション作業費が必要になります。
特に「生ゴミ」「ペットの糞尿」などがある場合は追加されやすいです。
階段作業・エレベーターなし物件の割増:階ごとに数千円
2階以上でエレベーターがない場合、作業負担増として加算されることがあります。
時間外・即日対応の割増料金:1割〜3割増
深夜・早朝対応、即日希望など、通常時間外の対応の場合にかかる費用です。
合計目安:5万円〜30万円程度(ワンルームの場合)
ゴミの量が少ない場合は3万円程度で済むこともありますが、大量にある場合は10万円を超えるケースもあります。
必要な費用は部屋の状況やゴミの量によって大きく変わるため、詳しくは見積もりの際に確認しましょう。
見積もりを取る際は複数社で相見積もりを取り、費用やサービス内容を比較するのがポイントです。
業者に片付けを依頼する目安
ゴミが溜まった部屋を自分だけで片付けるのは、想像以上に大変な作業です。
「この状態って業者に頼んだ方がいいの?」と迷う方も多いでしょう。
ここでは、片付けのプロに依頼すべきタイミングの目安をいくつかご紹介します。
足の踏み場がない
部屋の床が見えないほどゴミで埋め尽くされている場合、自力での片付けは非常に困難です。
歩くスペースすらない状況は、転倒やケガのリスクも高くなるため、早めに専門業者に依頼するのがおすすめです。
ゴミが積みあがっている
ゴミ袋や不用品が天井に届くほど積みあがっていたり、部屋の一角に山のように溜まっていたりする状態も、業者への依頼を検討すべきタイミングです。
放置すると悪臭や害虫発生の原因にもなるため、早めの対処が重要です。
害虫やカビが発生している
ゴミの放置によってハエやゴキブリなどの害虫が発生している場合、衛生面で非常に危険です。
また、カビが広がっていると建物自体にもダメージが及ぶ可能性があります。
健康被害を防ぐためにも、専門の清掃業者に依頼しましょう。
悪臭が強くなってきた
部屋に入った瞬間に強い臭いを感じるようなら、かなりゴミがたまっている証拠です。
消臭剤で対処できないレベルの悪臭は、ゴミの腐敗が進んでいる可能性があるため、専門業者による清掃が必要です。
片付ける気力が出ない
片付けようと思っても気力が湧かず、手をつけられない状態が続く場合も、業者に依頼するひとつの目安です。
プロに任せることで心理的な負担が軽減され、きれいな部屋を取り戻すきっかけになります。
片付け業者に片付けを依頼するメリット
片付けを業者に依頼すると費用も時間もかかりますが、それ以上のメリットがいくつもあります。
ここでは、片付け業者に片付けを依頼する主なメリットを紹介します。
短時間で片付けができる
片付け業者に依頼する最大のメリットは、プロの手によって短時間で効率的に片付けができる点です。
自分ひとりで進めると何日もかかる作業も、業者ならわずか数時間で完了することもあります。
重たい家具や大量のゴミの処分も任せられるため、体力的な負担も軽減されます。
仕事や育児で忙しい方や片付けが苦手な方にとって、時間を節約できるのは大きな魅力です。
近隣トラブルを防げる
ゴミの臭いや物音などが原因で、近隣住民とのトラブルに発展するケースは少なくありません。
片付け業者を利用すれば、周囲に配慮した作業をしてくれるため、近隣との不要な摩擦を避けることができます。
作業時の騒音対策や、通行の妨げにならないような配慮も行われるため、安心して片付けを進めることができます。
不用品のみを処分してくれる
自分で片付けをすると、何を捨てて何を残すか迷いがちですが、片付け業者に依頼すれば、必要な物と不用品を的確に仕分けしてくれます。
プロの目線でアドバイスをもらえるため、誤って必要なものを処分してしまう心配もありません。
また、リユース可能な物は買い取り対応してくれる業者もあるため、コスト面でもメリットがあります。
片付け業者に片付けを依頼するデメリット
片付け業者に片付けを依頼すると多くもメリットがありますが、逆にデメリットもいくつかあります。
ここでは、片付け業者に片付けを依頼するデメリットを紹介します。
費用が高額になる可能性がある
専門業者に依頼すると、作業内容やゴミの量によっては数万円~数十万円の費用がかかることがあります。
特にゴミ屋敷や大量の不用品がある場合は、追加料金が発生することもあるので、見積時に確認しておきましょう。
希望通りの作業をしてもらえないことがある
事前の打ち合わせが不十分だと、「これは捨てないでほしかった」「この部屋には入ってほしくなかった」といった行き違いが生じる可能性もあります。
事前に捨てられたら困る大切なものや入ってほしくない場所は伝えておきましょう。
近隣住民とのトラブルになる可能性がある
片付け時に大型のトラックが出入りしたり、作業音が響いたりすると、近隣住民から苦情が出ることもあります。
特にマンションなどの集合住宅や住宅が密集している地域では注意が必要です。
ゴミ処理に時間がかかる場合もある
業者によっては、不用品の回収後に分別や処理に時間がかかることがあります。
回収した後すぐに片付けが完了するわけではない場合もあるため、スケジュールには余裕を持って依頼することが大切です。
片付け業者に依頼する際に費用を抑えるためのポイント
片付け業者に依頼すると大変便利ですが、費用が高額になることもあります。
ここでは、少しでも費用を抑えるためのポイントを紹介します。
できる範囲は自分で片付ける
全ての作業を業者に任せると費用がかさんでしまうので、分別や整理などできる範囲の作業を自分でしておきましょう。
少しでも片付け当日の作業量を減らしておくことで、作業時間を短縮して人件費を抑えることができます。
特にゴミの分別など簡単な作業を自分でしておくのがおすすめです。
買い取りサービスがある業者に依頼する
片付け業者の中には、片付け中に出た家電や家具などの不用品を買い取りしてくれる業者もいます。
買い取りサービスがある業者に依頼すれば、片付け中に出た不用品を買い取ってくれるため、実質的なコストを減らすことが可能です。
家電や家具などまだ使える不用品が多い場合は、買い取りサービスがある業者に依頼しましょう。
複数業者で相見積もりを取る
片付け業者に依頼する際は、複数の業者で見積もりを取ってから業者を決めましょう。
複数の業者で見積もりやサービス内容を比較することで、適正な価格を知ることができるため、悪徳業者にだまされる可能性が減ります。
少なくとも3社から見積もりを取ってから決めるのがおすすめです。
価格交渉をする
見積もりの際に、「もう少し安くできないか」と交渉してみるのもおすすめです。
他でも複数社見積もりを取っていることや他の業者の方が安いことを伝えると価格を見直してくれることがあります。
繁忙期を避けると交渉しやすいことが多いです。
悪徳業者にひっかからないためのコツ
残念ながら片付け業者の中には、悪徳業者が紛れていることがあります。
高額な追加費用を請求されたり、依頼内容が正しく行われなかったりというトラブルは少なくありません。
そこで、ここでは片付け業者に依頼する際に悪徳業者を避けるためのコツを紹介します。
口コミや評判を確認する
業者選びの際には、インターネットの口コミや評価を確認しておきましょう。
SNSや口コミサイトなどで実際にその業者を利用した人の声をチェックすると非常に参考になります。
口コミや評価を見る際には、口コミ数が多く評価の星の数が安定して高い業者を選ぶのがおすすめです。
また、悪い口コミがないかも確認しておきましょう。
料金形態を確認する
料金形態が明確かどうかも業者選びの際に重要なポイントです。
基本料金だけ表記し、オプション料金や追加料金のことを提示していない業者は、作業後に高額な追加費用を請求してくる場合もあります。
見積もり時に追加費用の有無を確認し、最終的に支払う費用を明確にしておきましょう。
見積書の内容を細かく確認しておくことが大切です。
見積もりが分かりやすいか確認する
見積もりの内容が分かりにくい業者には注意が必要です。
信頼できる優良業者や作業内容・作業人数・処分費用・移動費などが細かく記載された見積書を提示します。
逆に項目がざっくりとしていて「~一式」と書かれている場合は、後から追加費用が発生することも多いです。
また、口頭でしか見積もりを出さない業者にも注意しましょう。
相見積もりを取る
業者選びで失敗しないためには、複数社から相見積もりを取りましょう。
1社だけだと料金が高いのか安いのかどうかの判断がつかず、相場より高い費用を支払ってしまうことがあります。
少なくとも3社の見積もりを取れば、費用の相場が分かるだけでなくサービス内容も比較することができます、
相見積もりを取る際は、同じ内容で見積もりを取って費用やサービス内容を比較するのがおすすめです。
実績を確認する
悪徳業者に騙されないためには、今までの実績を確認するのも大切です、
今までにどれくらいどのような作業をこなしてきたか、自治体や企業との取引があるのかといった実績もチェックしてみましょう。
個人だけでなく自治体や業者との取引がある業者は比較的信頼性が高いことが多いです。
実績についてはパンフレットや公式サイト、SNSの投稿などから情報を集めてみましょう。
片付け業者に片付けを依頼する流れ
どうしても一人で片付けが出来ない場合や片付けをする時間がない人は業者に依頼するのがおすすめです。
しかし、初めて片付け業者を依頼する場合、どこに連絡すれば良いのか、そもそもどんな流れで片付けがされるのか、分からない人も多いでしょう。
そこで、ここでは片付け業者に片付けを依頼する流れを紹介します。
1.片付け業者について調べる
まずは自分に合った片付け業者を探すことから始めましょう。
インターネット検索で「お住いの地域 スペース 片付け業者」と検索すると、候補となる業者が複数社表示されます。
それぞれの基本料金やサービス内容を確認し、口コミや評価サイトで信頼性もチェックしましょう。
2.気になる業者に連絡して見積もりを予約する
候補がいくつか見つかったら電話や問い合わせフォームから連絡をして、見積もりの予約を取りましょう。
この時点で対応の丁寧さについても確認しておくと、業者選びの際の参考になります。
ほとんどの業者が無料で見積もりに対応しており、訪問日時の調整が可能です。
この時に、片付けたい部屋数やゴミの量、建物の構造、駐車スペースの有無など簡単な情報を伝えておくとスムーズに見積もりがスタートできます。
3.複数社から見積もりを取る
見積もりを予約したら複数社から相見積もりを取りましょう。
同じ条件でも料金や作業内容、サービスの手厚さに差が出ることはよくあります。
複数の業者から見積もりを取ることで相場が分かりやすくなり、悪徳業者にだまされにくくなります。
値段交渉の際にも有利になることが多いので、少なくとも3社以上の業者から見積もりを取るようにしましょう。
4.業者を決める
複数社から見積もりを取ったら、見積金額・サービス内容・対応の丁寧さを比較して最も信頼できると感じた業者に依頼を決定しましょう。
見積もり内容に不明な点がある場合は、事前に質問しておきましょう。
<契約前に確認しておくべき点>
- 作業日
- サービス内容
- 所要時間
- 料金の内訳
- 追加料金の有無
- キャンセル料の有無
5.片付けを行う
いよいよ片付け当日です。
スタッフが到着すると、作業内容や作業手順を簡単に説明してくれます。
作業が始まる前に貴重品や捨てたくない物は分けて、間違えて捨ててしまわないようにスタッフに伝えておきましょう。
作業中に見つかった貴重品は依頼主の確認を取ってから捨てることになるので、片付け時に依頼主が立ち会うのが一般的です。
汚部屋を放置することの危険性
ゴミ屋敷をそのままにしておくと思わぬトラブルや健康被害を招く恐れがあります。
単に「片付けられていない部屋」では済まず、日常生活に深刻な影響を及ぼす可能性もあるので注意が必要です。
ここでは汚部屋を放置することの危険性について解説します。
健康トラブルが起こる可能性がある
ゴミ屋敷ではホコリやカビ、ダニが発生しやすくなり、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こす可能性があります。
また、ゴミ屋敷化すると掃除ができなくなるため、菌が繁殖して食べ残しや腐敗による悪臭が発生する可能性も高いです。
不衛生な部屋で生活するとあらゆる病気の原因となります。
周囲とのトラブルになる可能性がある
ゴミ屋敷が原因で周囲との関係が悪化してしまうケースも多いです。
例えば異臭や害虫の発生により、隣人から苦情が寄せられることも少なくありません。
また、共用スペースにゴミがはみ出してしまうと、マンションの管理会社から警告を受ける可能性もあります。
最悪の場合、強制退去を求められることもあるため注意が必要です。
害虫や害獣が発生する可能性がある
放置されたゴミや食べ物の残りはゴキブリ、ハエ、ネズミなどの害虫や害獣を引き寄せる原因となります。
繁殖が進むと駆除に時間や費用がかかり、建物全体への被害へとつながる可能性もあります。
また、糞尿による感染症のリスクや電気配線をかじられるなどの危険性もあるため、早めに対処が必要です。
精神的な面でも不健康
ゴミ屋敷での生活は精神面にも悪影響を及ぼします。
片付けられていない不衛生な部屋で過ごすとうつ状態や引きこもり状態を助長する可能性も示唆されています。
部屋の状態と心の状態を密接に関係しているので、部屋を整えることで心にも良い変化が期待できるでしょう。
火災の危険性が高まる
部屋に物があふれた状態では、コンセント周辺のホコリの蓄積などが原因で火災が発生しやすくなります。
また、通路が防がれて逃げ道が確保できないことも多く、万が一の時に命に係わるリスクもあります。
物が多いほど火災拡大も早まるため注意が必要です。
まとめ
ワンルームは一人暮らしの若者などに人気が高いですが、気を抜くとすぐにゴミ屋敷化してしまうので注意が必要です。
一人で片付けられないほど物が増えた、片付ける暇がない、片付け方が分からないという人は一度業者に片付けを依頼して部屋をリセットしてみましょう。
部屋を片付けることで心も体も健康的になります。